プロスト・ワインハンデル社(ProstWeinhandel KG)は、
ドイツのリューデスハイムに拠点を置くワイン会社です。

 
  ドイツのエリート生産者が集まるVDP。
この団体が認定した、
ドイツ最高の特級畑から造りだされるワインにだけ
“大いなる実り”の意味を持つ
グローセス・ゲヴェクスの呼称が与えられます。
「ドイツワインは軽くて甘口」のイメージを覆す、
本格派のワインです。



原料であるブドウの良さを忠実に再現することにより、きれいな味わい深さと、さらりとした繊細さを兼ね備えた大人な味覚。柔らかな果実味を、上品な酸味と渋みが引き立てて、後味にまろやかな余韻を楽しめます。全体的に角が取れ、丸みを帯びた落ち着きのある上質の辛口ワインです。
 
 
他のヨーロッパワインとは一線を画す
ドイツワイン独自の格付け。
「収穫時の糖度」によってワインの品質が
定められています。
世界のワイン地域の中でも最北に位置して
いるドイツ。冷涼な厳しい気候条件の下では
完熟したブドウの成熟度、すなわちしっかりとした甘みが格上のワインの条件と昔からみなされていました。しかしここ近年の気候変化や辛口ワインが消費の主流となる変化を受け、従来の格付けでは意味をなさなくなっています。そこで、果汁糖度に変わり得る品質基準に挙がったのが、「テロワール」。つまりブドウの糖度の高低と、それに加えてどこの畑のブドウかということが重要になります。この格付けされたブドウ畑により、ワインは次の4段階にクラス分けされます。
GROSSE LAGE 〜 グローセ・ラーゲ
VDPが認定するドイツ最高の特級畑で最上級の格付け。ドイツにおける最も優れた畑から生まれ、個々の畑の特徴を表現するワイン。
凝縮感ある味わいが期待でき、長期熟成も望めるワイン。このランクの辛口ワインだけが “大いなる実り”の意味を持つグローセス・ゲヴェクスと呼ばれる。5〜10年以上の生命力を秘めて息づきます。
ERSTE LAGE 〜 エアステ・ラーゲ
理想的な生育条件を備え、長年にわたり継続的に高品質のワインを生み出している一級畑から生まれたワイン。
より個性的でしっかりとした味わいが期待できる。
ORTSWEIN 〜 オルツワイン
地域の典型的なブドウ品種を使用した、その地域の土壌を表現するワイン。
ブドウ品種・土壌の特徴を味わうならこのクラスがおススメ。ちょっと改まった場にふさわしいクラスのワインです。
GUTSWEIN 〜 グーツワイン
個々の産地の特徴を備えた一番ベーシックなクラス。最も親しみやすい『普段着のワイン』と言えます。
比較的軽やかな味わいを楽しめ、飲みやすいものが多い。
ドイツワインには『VDP』(ファオ・デー・ペー)と
いう団体があります。
『ドイツ高級ワイン生産者連盟』の意味を持つこの組織、ドイツのワイナリーの中でも
飛び抜けて評価の高い作り手や醸造所の集まりです。
加盟数は現在200。
ドイツ全体でおよそ8万世帯にもなるワイン従事者の
中でわずか0.2%を占めるに過ぎません。

VDPのユニークな点は、プロの作り手たちの連盟でありながらも『商業主義』とは一線を置いているところです。たとえば彼らは自分たちの存在意義を次のように述べています。
・「自分たちは“ワイン狂の同盟”であり、優れた質を守るための防波堤である」
・「ワインから個性を無くす“ワインのグローバル化”と、それが助長する人工的で不自然なワイン産業にあくまで対峙し続ける」

“ワインのグローバル化”とは…?昨今、ワインが作られる国や地域は年々広がりを見せています。それと同時に、以前ならある特定の産地でしか表現できなかったワインのスタイルが、必ずしも特別なものではなくなってきています。むしろ研究や技術力次第では、それらを凌ぐものさえ造ることが可能。美味しいものは誰だって欲しい、それが高じて、世界のどこでもそれなりの質を持った「似たような」ワインが作られつつあるのです。VDPはその流れにNOを突き付け、彼らの誇りとするドイツワインの文化を守らんとしている訳です。

優れた品質と同時にVDPが大切にしているのが、それぞれの地域ごとの特徴がワインにしっかり反映されていること。土質やブドウ品種、地形や気候、そして人々の気質など様々な要素を映して出来上がるものがワインだとして、各産地や地域に最もふさわしいスタイルでのワイン造りを奨励しています。最良のブドウ畑を所有し、優れた醸造設備を備えた上で、志をもってワイン造りを行うVDP会員。代々受け継がれてきた技術やノウハウを駆使し、広大なワインの海にも決して埋もれることのない個性あるワインを作り続けているのです。

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